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自分が何でも説明できる専門家に -桜井 きゃら-

2023.01.18

配信

1995年に移って以来、仕事をし続け、子育てをしてきたこの地は、もう自分の故郷になりつつあると語る桜井きゃらさんに、ベイエリアでの暮らしについて聞きました。

 

ベイエリアに住むことになったきっかけ、渡米した年は?


日本で知り合った米国人の夫がベイエリア出身だったため、1995年に夫と共にサンフランシスコに来ました。

 ベイエリアの最初の印象と今の印象は?  


最初の10年間サンフランシスコに暮らしていましたが、当時は、まだヒッピー文化のなごりがあって、ヘイトアシュベリーかいわいでも、ユニークなデザインの服が安く買えて物価も手頃でした。2ベッドルームのアパートが月800ドルくらいで借りられた時代でした。その後クパチーノに引っ越した時には、野原だったところが開発されて、あっという間にアップルパークやクパチーノスクエアができ、シリコンバレーを中心とするベイエリアが世界のハイテク産業の中心地になってしまいました。ベイエリアで仕事をし続け、子育てをして、日本から呼び寄せた母を介護してここで看取ったので、もう自分の故郷になりつつあります。

 自分の専門分野は?  


大学の専攻が民法で、アメリカでもパラリーガルとローンの資格を持っているので、不動産に関する法律、ローン、税制などの情報収集や解説は得意です。一時、日本語補習校の中高等部で政治経済や歴史を教えたことがあり、中高生の反応を見ながら複雑な内容をいかに分かりやすくシンプルに教えるか、というコミュニケーション方法のいい訓練になりました。

 その道に進むことになったきっかけは?  


自分自身、ベイエリアで自宅や投資物件を売ったり買ったりした際に、たくさん質問や疑問があっても、猛スピードで手続きがどんどん進んでいくことに対して、消化不良気味でした。だったら、自分が何でも説明できる不動産の専門家になろうと、まずはローンの方から始めて、不動産エージェント、そしてさらにその上の資格のブローカーライセンスも取得しました。

 あなたにとって仕事とは?  


仕事とは、モノでもサービスでも、必要とされる解決策を提供して報酬を得る行為なので、提供したソリューションに満足してもらうことが大事だと感じています。特にベイエリアでの不動産売買は、大きな財産を動かすので、分かりにくいことを分かりやすく解説し、「安心と満足を届けること」をモットーにしています。結果に満足してクライアントが心から喜んでいる姿を見ること。それが、次の仕事のモチベーションになっていると思います。

 現在、どんなおうちに住んでいますか?  


古い一軒家をあちこち直しながら、夫と2匹の猫と一緒に住んでいます。 休日はどんなふうに過ごしていますか?  時間があれば、水泳かハイキングをします。

 ベイエリア、および近郊で好きな場所はどこですか?  


ツインピークスの夜景やミッションピークス頂上からの眺めは最高ですね。ロスガトスのBear Creek Redwoods Open Space Preserve は、森林浴しながらのハイキングに最適です。

 もし宝くじで100万ドル当たったとしたら、その使い道は?  


もしこの収入が課税対象になる場合は、チャリティーに寄付する分、税金分と手元に残して投資する分に分けます。もう少し夢のある回答としては、夫がお城好きなので、ヨーロッパのお城巡りの旅に連れて行ってあげます。

 日本に戻る頻度は?  


父も亡くなり、母を呼び寄せて介護後に亡くした後は、あまり帰っていません。最後に日本に行ったのがコロナ禍前の2019年です。

 最近日本に戻った時に思ったこと、考えたこと、感じたことは?  


日本はソフトの面ではいろいろな新しいサービスや商品が開発されて未来に向かっている感じがしますが、法律、行政、教育面では、まだまだ古い体質が残っていて、それが経済界にも影響して日本社会の国際化を阻んでいるような気がします。どうして中学高校で英語を学んでいるのに、日本人の英語力が向上しないのかなどは、大学受験で英語のテストはすべてTOEFLに切り替える等、使える英語教育に変えていくことで改善できるのではないかといつも思っています。世界中から人が集まるシリコンバレーに、日本の素晴らしい技術を広めるためにも、強い英語力と世界のさまざまな人たちの需要をリサーチしてそのニーズに応えられる商品マーケティング力を身につける教育、社会、法制度等が、これからもっと必要になるのではと感じます。

 永住したい土地は?  


カリフォルニアです。突き抜けるように青い空を見上げて、明るいさんさんとした太陽の光を浴びると、元気が沸き上がってきてやる気がでます。からっと乾燥していて汗をかかず、蚊などの虫が少ない、この気候に住み慣れると、他では暮らせないと思います。

 5年後の自分に期待することは?  


最近、家を買った若いお客さんに「30年後に私たちが家を売る時もお願いします」と言われているので(30年後は現役かどうかわかりませんが〈笑〉)、少なくとも5年後は不動産ブローカーを続けています。今、仕事をしながら感じていることは、5年後はさらにテクノロジーが進化して、さまざまな手続きがどんどんオンライン化し、社会がハイテクツールを使える人と使えない人で二分化していくということです。特にオンラインツールやアプリに不慣れな高齢の方々が、さまざまな手続きを電話でしようとしても、人件費削減でカスタマーサービスはバーチャルになり、基本的な情報すら手に入れられず困ってしまう状態が起こっています。英語がネーティブでないと、英語の専門用語などの言葉の壁プラス、ハイテクツールを使いこなす大変さが加わって、苦労されています。ハイテクツールを使いこなせず手続きに困っている方に、日本語でお手伝いをできるようなシステム作り、これが5年後の自分の課題ですかね。

 座右の書は?  


サンテグジュペリの『星の王子様』。自分が12歳の時に読んで「子供心を忘れた大人には絶対ならない」と決心した本です。大人も子供も読める究極の童話だと思います。

 最近読んで印象に残っている本は?  


『Never Split the Difference: Negotiating As If Your Life Depended On It』(クリス・ヴォス、タール・ラズ)。それほど最近ではなく、少し前に読んで英語版しか持っていないのですが、早川書房から『逆転交渉術』として日本語版も出ていると最近知りました。元FBIの人質解放交渉人だった著者が、究極の交渉テクニックを解説している本で、ビジネス交渉術を知りたい人だけでなく、人間関係で悩んでいる人にもお薦めの本です。

 自分を動物に例えると? なぜ?  


アメーバかな。アメーバはギリシャ語の「変化」を意味する言葉から来ているそうで、「一生の内で二度と同じ形を取らない」などと言われるらしく、環境条件や状況によって型を変えるものもあるそうです。自分は型にはまるのが苦手で、いろいろ興味が湧くと首を伸ばして突っ込んでいくので、変化は自分に必須な機能の一つになっています。

 座右の銘は?  


“Treat others the way you want to be treated.” (自分が扱われたいように他人を扱いなさい)。これは仕事でもプライベートでも親子関係でも、良い人間関係を築くのに不可欠な黄金律です。これを念頭において交渉を進めると、Win-win situationというすべての人にとって良い結果が出るはず…です。

プロフィール

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Cara Sakurai

不動産ブローカー・エージェント。東京都出身。明治大学法学部卒。FMラジオ番組制作会社勤務後、渡米。デスクトップパブリッシャー、パラリーガル、ローンエージェントを経て、不動産ブローカーとしてシリコンバレーの不動産売買を仲介。母の介護で関わったサンノゼの「友愛会」シニアセンターで、現在もボランティアで日本語を教えている。家や不動産に関する情報をブログ(siliconvalleyjutaku.com)配信中。

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