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偶然が重なりベイエリアに -河合 竜弥-

2022.11.02

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偶然が重なってベイエリアに住むことになったと語る河合竜弥さん。夫として父としてランナーとして、日々の生活を楽しんでいる河合さんにベイエリアでの暮らしについて聞いた。

 

ベイエリアに住むことになった きっかけ


30代後半で留学を思い立ち、2015年にハワイはオアフ島で妻と語学留学していた時のルームメートがパロアルトに転勤することになり「一緒に来る?」と尋ねられて、「行くー」と二つ返事で一緒に来たことがきっかけです。正直カリフォルニアに行くことしか理解しておらず、シリコンバレー? 何それ、食べれるの? ぐらいのレベルで来ました。

 ベイエリア最初の印象と今の印象は?  


 最初の印象は、周りがしゃべる英語が速くてさっぱり分からない。自転車しかなかったので、どこに行くにも時間がかかる。ただの語学留学生なのでなかなか部屋を貸してくれない(しばらくホームレス寸前でした)。みんな車の方向指示器使わなさすぎで、しかも運転が下手。最初に見た夕焼けが奇麗でした。今の印象は、気候が良い、人種も思想も多様性がある。ただし自分の「多様性」の定義から外れる多様性には意外と寛大ではない。世界に冠たるシリコンバレー! テック! の割に家庭レベルではよくネットが落ちる。サンフランシスコに行けば大概のアーティストのコンサートが見られるし、走れる山がたくさんある。一方で、みんな車の方向指示器使わないし運転が下手と夕焼けが奇麗な印象は今も変わりません。なんとなく流れ着いた場所ですが、今では家族も増え友人にも恵まれ、不動産と外食の値段以外はしっくりくる場所になりました。


 自分の専門分野は?  


 特にないです! 大学卒業後は、日本で公安調査庁に入って007ばりの諜報員になることを目指しましたが、組織に属することが無理っぽいということが分かり数年で辞めました。その後、父親の「もうかるぞ!」との妄言をうのみに土地家屋調査士という資格を取って不動産登記と測量で自営していましたが、これまた意外と稼げず辞めました。そして、ハワイ語学留学からベイエリアに流れ着き、偶然現在の会社の前経営者に出会い、これまた偶然に会社を引き継ぐことになり現在に至ります。また現在はそれと並行して、不動産関連も興味があり、ぼちぼちやっています。こうしてみると一貫性のあるキャリア形成には完全に失敗してると言えますね…。


 英語での成功体験、失敗体験は?  


  失敗の方がダントツで多い気がします。ど定番のR、Lの発音から一本。こちらに来た直後、ある100マイルのトレイルランニングレースを走りました。2日間不眠不休の行軍で深夜2時ぐらい、80マイル地点を複数のランナーと一緒に走っていたときです。なぜだかしばらく僕が先頭を率いて数人が後をついてくる状態でした。みんな疲労困憊(こんぱい)で誰も話さず、ヘッドランプだけがトレイルを照らし岩やサボテンが幻覚で人に見えます。なんとなく場を和ませようと「It’s long way, haha.」と言ったところ、どうやら異常に発音を意識しすぎて「wrong way」と聞こえたようで、「貴様、道を間違えたのか、この野郎!」みたいな感じで、後続ランナーに相当キレられたことがあります。山中でコースを間違えることはよくあるし、基本トレイルランナーはフレンドリーなんですが、この時はみんな疲労で荒んでいてちょっと怖かったです。今では良い思い出ですが、いまだにlongとwrongを使う時は緊張します(笑)。



 あなたにとって仕事とは?  


自利他利円満での人助け。

 もし今の仕事に就いていなかったら、どんなことをやっていたと思いますか?  


全く想像つきません。何かまた偶然出合った仕事をしていたと思います。

 休日はどんなふうに過ごしていますか?  


平日バタバタしているので、妻と話して子供の相手をするようにしてます。自分一人の時間も取るようにしていて、その時は映画を見るか山に走りに行っています。

 ベイエリア、および近郊で好きな場所はどこですか?  


「Quicksilver County Park」、「Wunderlich County Park」、「Marin Headlands」辺りは走りやすいトレイルがあって好きです。

 お気に入りのレストランは?  


サンノゼの「Pho Kim Long」。 ベトナム料理レストランです。大概何を食べてもおいしく、値段も手ごろなのでおすすめです。

最近日本に戻った時に思ったこと、考えたこと、感じたことは?  


2022年8月に数日だけ用事で帰りました。人が多いし、蒸し暑すぎました。公共交通機関はさすがに便利で、車内マスク着用率ほぼ100%なのにびっくりしました。また、外でも結構な人がマスクしているのはすごいなと感じました。やっぱり食べ物が安くておいしいですが、なぜか日本は住む場所ではなく旅行する場所になった感じがしました。

 現在のベイエリア生活で、不便を感じる時は?  


カスタマーサポートへ連絡する時です。待たされた挙げ句たらい回しの後に回線が落ちることもあります。最初は頭の線がキレそうになりました。もう慣れましたが、皆さんも経験されたのではないでしょうか?

 現在のベイエリア生活で不安に感じることは?  


渇水が続いているので、水不足と山火事が気になります。あとはこの好況がいつ下り坂になるのか。ずっと続いてほしいです。

 おすすめの観光地は?  


まずはユタ州とアリゾナ州にまたがるグランドサークルです。とにかくデカい。広い! 続いてモノ湖。湖水が強アルカリ性らしく、芸術性を感じさせる奇岩群と生物はそこにしか住まないハエとエビという、どことなく終末感が漂う所です。人が少ないのもいいです。そしてシルバーシティー。セコイア国立公園付近にある人里離れた山奥のコテージ群です。曲がりくねった山道を1時間ほど走らないと行けませんが、周りは自然しかなく最高でした。スーパーは麓にしかないので、食材の買いだめは必須です。



 永住したい土地は?  


ベイエリアかハワイあたりに住みたいですね。

 5年後の自分に期待することは?  


仕事、父、夫、ランニングなどいろいろな面で今の自分を超えていてほしいです。

 座右の書は?  


『Born to Run』。ウルトラランナーの定番。これを読んでランニングを始めました。

 これまで見た中で影響を受けた、または印象に残っている映画は?  


まずは『スモーク』です。ハーベイ・カイテルの渋い演技が最高で、高校生か大学生の時に見たのでいまだに強く印象に残っています。続いて『ガタカ』。イーサン・ホークは好きな俳優です。これも大学生の時に見て、人生努力すればなんとかなるのだと影響受けました。そして『クラッシュ』。それぞれの登場人物の葛藤と人生の交錯を通してアメリカの人種問題を描いています。『アメリカン・ヒストリーX』と並んで好きな作品です。さらに『ドーン・オブ・ザ・デッド』。ゾンビ映画が大好物なのですが、全力疾走するゾンビが出てきたのは衝撃でした。



 座右の銘は?  


元気があればなんでもできる。

プロフィール

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Tatsuya Kawai

1dollarscan.com経営、不動産業。小学生の時からハリウッド映画、アメカジ、ロックなどアメリカンポップカルチャーに憧れる。30代後半でさまざまな偶然が重なり学生としてベイエリアに来る。1dollarscan.comという本の電子化代行会社を経営。趣味は映画鑑賞、トレイルランニング、コンサート鑑賞。家族は妻と5歳になる双子。

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