子供たちに英語を学ばせるために渡米した尾崎愛美さん。慣れない環境で不安もあったというが、家族と友人に支えられたと話す。そんな尾崎さんにベイエリアでの暮らしについて聞いた。
ベイエリアに住むことになった
きっかけ
2015年、子供たちに英語を学ばせるため、英語を習得するには現地に行くのが早いということで、上の子が小学校に上がるタイミングで主人の育ったこのベイエリアに家族5人で移住してきました。
ベイエリアの最初の印象と今の印象は?
私は日本で生まれ日本で育ち、海外には旅行以外で出たことがなかったので、言葉の問題など最初は不安しかありませんでしたが、家族や友達に支えられて何とか今まで過ごしてきました。最初は日本人がこんなにたくさん住んでいるなんて思ってもいなかったですし、現地の方もみんな大らかで温かいし、気候もいいので今はとても快適に毎日を過ごしています。
あなたにとって、どんな場所ですか?
主人の実家もあるので、第二の故郷というところでしょうか。
自分の専門分野は?
アクセサリー講師、クラフター、そして主婦です。アクセサリーに関しては、日本で今どんなものがはやっているか常にチェックしています。

その道に進むことになったきっかけは?
小さい頃から物作りが好きで、いろいろと作っていました。社会人になって、宝飾業界に就職。いろいろな会社に行きましたが、アクセサリー関連の会社歴が長いです。そこでアクセサリー作家さんと一緒にお仕事したことが刺激になって、今のお仕事につながっているのかなと思います。
英語を使って仕事をするということについて思うことは?
私は英語が苦手です。まだまだ英語でお仕事をするまでにはいたりませんが、努力は惜しまないようにしています。時々心が折れそうになることもありますが。日本語で話す感じで、もっともっと伝えられたらと苦戦する日々です。
あなたにとって仕事とは?
お仕事は生活していく上で必要なものですが、教室に来てくださった方、アクセサリーを買ってくださった方を笑顔にする、その時だけは忙しい毎日から解放されて自分の時間を楽しんでもらう。あー楽しかった! わーかわいい! とおっしゃってくださるお客さまの笑顔を見る瞬間が、お仕事をしていて良かったと思える瞬間です。

子供の頃に就きたいと思っていた職業、理由も教えてください
小さい頃から割といい年になるまで、歌手になりたいと思っていました。カラオケ好きな親の影響もあり、人前で歌うのも大好きだったので。でも好きというだけで決して歌はうまくはないですよ。小学校の頃のクラスのお楽しみ会で、私の歌のコーナーを作ってもらったり、カラオケ大会に出たり、みんなの前でよく歌っていました。今は人前に出るだけでもすごく緊張するし恥ずかしいのですが。
現在、どんなおうちに住んでいますか?
ノースサンノゼにある戸建てに住んでいます。お庭にいろんな植物を植えてガーデニングなども楽しんでいます。
休日はどんなふうに過ごしていますか
休日という休日はあまりないのですが、息子のサッカーの応援に行ったり、時間があればサンタクルーズで釣りをしたり、ハイキングに行ったり、庭でバーベキューをしたりですかね。よく日を浴びています。
ベイエリア、および近郊で好きな場所はどこですか?
海が好きです。昔から海を見ると落ち着きます。特にサンタクルーズの海はよく行くので好きです。
お気に入りのレストランは?
サンフランシスコにある「PPQ」というレストランが好きです。カニがとにかくおいしいです。特別な日にはここと決めています。
よく利用する日本食レストランはどこですか?
サンノゼジャパンタウンにあるすし屋「Kazoo」です。
もし、宝くじで100万ドル当たったとしたら、その使い道は?
自分のアップデートに使いたいです。脂肪吸引とかしわ取りとかしてみたいなー。
日本に戻る頻度は?
普段は2年に1度くらいですが、パンデミックで入国手続きなど大変なので、家族では4年くらい帰れていません。
最近日本に戻った時に思ったこと、考えたこと、感じたことは?
日本人は忙しく、せかせかしていると感じました。エスカレーターでも止まっている人が少なく、みんな早足でエスカレーターを上り下りしているのを見て、自分もそうしなきゃいけないんじゃないかという気分になりました。どれだけ自分が毎日のびのびと暮らしているかを身をもって感じた瞬間でした。
日本へのお土産は何を持っていきますか?
トレジョのエコバッグ、あとはシーリングラップなど持って帰ります。シーリングラップは日本で買うとかなり高いみたいなので喜ばれます。
日本からベイエリアに持って帰ってくるものは?
仕事用の資材がほとんどですね。あとは子供たちの好きなお菓子、梅干しとお茶は欠かせません。
現在のベイエリア生活で、不便を感じる時は?
具合が悪くても医療費が高いので、ちょっとやそっとのことでは病院に行けないのがつらいです。
現在のベイエリア生活で不安に感じることは?
やはり医療関係ですね。大きな病気を患って病院にかかるようになったらどうしようかと不安になります。
日本に郷愁を感じる時は?
普段湯船にゆっくり入ることがあまりないので、たまに入ると日本の温泉に行きたいなーと思います。
お薦めの観光地は?
カリフォルニアの北の方にあるペタルマという町が好きです。ワイナリーもあるし、海も近いので何度か行っています。
永住したい国は?
最終的にはやはり日本でしょうか。
5年後の自分に期待することは?
細く長く、今のお教室を継続していられたらいいなと思います。そして海外で活動するクラフト講師の方ともっとつながりたいです。

最近読んで印象に残っている本は?
本をゆっくり読む時間がとれず、読みたい本がたまっていくばかりです。整理整頓が苦手なので、片付け術の本を寝る前に1ページずつ読んでる感じです。なのでなかなか読み終わりません。
自分を動物に例えると? なぜ?
マグロです。マグロは止まると死んでしまうので。常にせわしなく動いているところがマグロかなと思います。
座右の銘は?
思い立ったら吉日。あんまり座右の銘を考えたことがありませんでしたが、やりたいと思ったら即行動。この言葉が私にぴったりだなと思いました。
プロフィール
尾崎 愛美
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Narumi Ozaki
グルーデコ®認定講師、アクセサリー作家。2015年からベイエリアにてグルーデコをはじめとするクラフト教室を開講。日本のクラフトを広めたいという思いで最新技術を取り入れ活動。instagram@lallie.naru