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家族への思いから起業 -小塩 由美-

2022.10.12

配信

短期留学の予定で渡米。その後、人生の半分以上を過ごし、第二の故郷と呼ぶベイエリアでの暮らしについて、小塩由美さんに聞きました。

 

ベイエリアに住むことになった きっかけ


1994年に短期留学で英語を勉強しに来ました。

 ベイエリアの最初の印象と今の印象は?  


青い空ときれいな空気。でも思っていたより気温が低くて寒い。今も変わらず青い空にきれいな空気で、暑くなる日もありますが、快適な気候です。物価が高いのが難点ですね。

 あなたにとって、どんな場所ですか?  


第二の故郷です。人生の半分以上はこちらで生活しているので、帰って来る場所です。

 自分の専門分野は?  


パティシエという職業柄、いろいろなレシピを検索、試作しますが、基本はシンプルです。無駄なものは省き、砂糖、小麦の分量は少なめで作ります。軽い口当たり、ホワホワのケーキが基本です。

 その道に進むことになったきっかけは?  


私には3人子供(長男26歳、長女22歳、次男19歳)がいます、長男エリックは自閉症です。エリックが高校生になった頃に、成人した時に彼が働ける場所を作ろうと漠然とした夢を持ちました。その頃は全く今のケーキビジネスの考えはありませんでした。  



子供たちが食べるおやつを手作りし始めたのがきっかけで、自分たちが食べている物、購入する食品に気を付けるようになり、食品のラベルチェックを始めました。子供たちが好んで食べる物には保存料等が多く含まれ、体に入って大丈夫なのかしらと疑問を持ち始め、クッキー、ケーキ、パン等を手作りし、お友達にプレゼントしていたら、「このケーキ販売してみたら?」の一言が始まりでECA-feを2015年に設立、日系スーパーでの販売が始まりました。



 英語を使って仕事をするということについて思うことは?  


こちらでの生活が長いので自分の伝えたいことは言えるようになりましたが、なまりがあるので、なまりのない英語に憧れます。  

失敗体験では、子供たちが小さい頃マクドナルドでドライブスルーの注文をした時に「McFlurry」が何度言っても通じなくて、車の中で子供たちに大爆笑されたことです。F、R、Wの発音はいまだに難しいです。

 あなたにとって仕事とは?  


大変だけど楽しい、やりがいを感じるものです。  



 子供の頃に就きたいと思っていた職業、理由も教えてください。  


小学生の頃は美容師になりたかったことを覚えてます。お人形の髪を切っていました。小さい頃からクッキーを作ったりするのが好きだったので、父が「ケーキ屋さんになったらいいんじゃない?」と言ったことを会社設立後からよく思い出しています。

 もし、今の仕事に就いていなかったら、どんなことをやっていたと思いますか?


パン屋さんになっていたかも。

 休日はどんなふうに過ごしていますか?  


日本のテレビを見たり、おいしいご飯を食べに行ったり、ゆっくり充電します。

 ベイエリア、および近郊で好きな場所はどこですか?


フォスターシティーに住んでいるので、水辺にある公園を散歩したりするのが好きです。

 お気に入りのレストランは?  


サンフランシスコのイタリア料理店「Sotto Mare」です。週末は激混みなので、オープン直後か時間を外していくと予約しなくても入れますが、予約をお勧めします。チョッピーノ発祥のレストランですが、シーフード全般お薦めです。

 よく利用する日本食レストランはどこですか?  


サンマテオにある「ホタル」。

 もし、100万ドル当たったとしたら、その使い道は?  


ジョブコーチ(障害者が働く際にサポートする役割を負う。一緒に勤務するケースが多い)が常勤するコマーシャルキッチンを運営したい。障害者が問題なく働ける場所を作り、運営をしたいです。 



 日本に戻る頻度は?  


年に1度。年末年始は日本で過ごしたいですね。



 最近日本に戻った時に思ったこと、考えたこと、感じたことは?  


7月に父が85歳で亡くなりました。最後は自宅で家族で看取りましたが、家族と一緒に過ごせる時間がとても大切なんだと感じました。家族、友人、自分の健康管理、仕事、やること、いろいろと今後の人生を考えることができました。

 日本へのお土産は何を持っていきますか?  


ワイン、チョコレート、コーヒ(ローカルブランドのもの)。

 日本からベイエリアに持って帰ってくるものは?  


地元のおせんべい、和菓子、ブラックサンダー。

 現在のベイエリア生活で、不便を感じる時は?  


物価が高いことですかね。   

現在のベイエリア生活で不安に感じることは?  


20年前に比べるとやはり治安が悪くなっているのを感じます。安全といわれている郊外でも犯罪が増えてきているので、気を付けなくてはと感じる日々です。

 日本に郷愁を感じる時は?  


春の桜、秋の紅葉の写真を見ると日本に行きたいなと思います。春と秋は気候も良くおいしい物もたくさんあるので、楽しい想い出がたくさんあります。

 お薦めの観光地は?  


ハワイ。青い海、いつまでも眺めていられます。

永住したい都市は?  


イタリアの田舎に住んでみたいです。イタリアンママにおいしいパスタの作り方、イタリア料理の基礎を習ってみたいです。イタリア語習得必須ですね。

 5年後の自分に期待することは?  


自社経営のコマーシャルキッチンで自分が描いているビジネス経営ができていること。障害を持った人と一緒に働ける環境作り、商品開発、経営を含めていろいろなことに挑戦していきたいです。

 座右の書は?  


『引き寄せの法則』です。

 座右の銘は?  


継続は力なり。

プロフィール

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Yumi Koshio

パティシエ 兼 ECA-fe CEO。もともと料理や菓子作り好きだったが、10年以上前の子供の成長期に食に興味を持ち、子供たちが毎日食べる菓子作りを始める。それがきっかけでを設立し、ケーキ店の経営や日系スーパーでの販売をしている。www.eca-fe.com

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