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ベイスポ単独インタビュー - フジコ・ヘミング -

2022.06.22

配信

世界中の観客をその音色で魅了するピアニスト、フジコ・ヘミングさんが、8月5日(金)にサンフランシスコでコンサートを行う。ベイスポは、演奏活動についてインタビューを行った。

 

精力的に演奏活動をしていらっしゃいますね。毎回、どんなお気持ちで演奏に向かわれていますか?  

 今年の2月から3月にかけて、ウィーンとブダペスト、プラハ、ブラチスラバでコンサートをしてきました。以前に予定されていたコンサートが新型コロナウイルスの感染拡大で中止になり、その間にたくさん休憩したせいか、4都市とも大成功でした。  

日本での演奏は、1週間に1回ぐらいならいいんですけど、今は3日に一回ぐらい。その間、移動も入っているでしょう。それで私は、耳が悪くなるので飛行機は好きじゃないし、いつも電車で行くから、時間がかかってヘトヘトになっちゃうので大変なんですよ。

ハードなスケジュールで長期間演奏活動を続けていらっしゃいます。体力的に、気持ち的にも、演奏を続けるための秘訣(ひけつ)といったものはありますか?  


私はベジタリアンで、肉も魚も食べないで、若い時から本当に粗食ですごしていたのが、健康のもとになっているとは思います。でも今、腰が曲がっちゃって、まるでオランウータンのようになっちゃって、手押し車がないと歩けないんですよ。あまりにも忙し過ぎて、ピアノの前に座ってばかりいるのが原因らしいです。本当はピアノの練習も30分でやめて散歩して、また30分練習とすればいいのですが、私は2時間ぐらい続けて練習してしまいますからね。それが良くないですね。今日も1日つぶして治療していました。早く治したいと思っています。良くなるのかは分かりませんが、希望を持って治していきたいと思っています。  

気持ち的には、私はわりとおめでたいので、いつも「今に良くなる」「明日は良くなる」と思いながら人生を送ってきましたし、この年になって、今もそうです。若い時よりも、良くなっている。生活でもそうですけど、若い時は悪いこともいっぱいしましたからね。こういうことは絶対に今後するまいと思って、そうしたことが全部、(演奏に)出てくると思いますね。その人が生活の中でいくら格好つけていても、演奏を聴けば分かります。

 ―コロナ禍ではどのように過ごしていましたか?  


外国からの人たちが入れなくなってコンサートがソロに変更になったということはありました。腰が悪いので、自分の家から出なかったです。拾った猫が13匹いて、その世話をしたりして過ごしていました。猫やお花が私の本当の癒やしになっていて幸せです。誰でもそうだと思いますが、いつも、私はもっと良くなりたいと思って練習しています。年を取って指が動かなくなったら止めるべきなのだろうけど、私はそうじゃないから、休まないでやっています。

コロナ禍の中でも、演奏に元気付けられたという言葉をよくもらうそうですね。  


そういう手紙をいっぱいもらいますよ。前よりも今の方が好きだとか、気に入っているというのとかね。生きる勇気をもらったという手紙も、毎日のようにたくさんもらいますね。私はそんなことしようと思って演奏しているわけじゃないけど、隠すことができないんでしょうね。俳優だってそうだと思うんです。なんでこの人、こんなに人気があるんだろうと思ったら、本当に純粋に素晴らしいところがあって、それが自然に出ていますよね。正直ではない、うそつきな人が格好つけても全然だめですよね。

演奏の中で、特に音色を大切にしていると聞きました。  


音色は勉強して出せるものではなくて、それは才能だからね。天才バイオリストのオイストラフは、自分の手が一番バイオリンを弾くのに合っていると言ったそうですが、私と同じような太い短い指でした。私の指は、神様からもらった指らしくて、普通の人の2倍ぐらい太いし、ごついです。 ―日本と海外で演奏する時に、何か違いはありますか?  

日本だとスタンディングオベーションは4〜5人が静かにしてくれますが、ヨーロッパやアメリカだと会場全体がスタンディングオベーションをしてくれますね。ウクライナでもすごかったですよ。今でもそうですけど、それがやっぱりうれしいですね。それと、お客さんがたくさん来てくださることはやっぱりうれしい。この間のウィーン、ブダペストもチケットがソールドアウトだったので、うれしかったです。


7月にニューヨーク、8月にサンフランシスコでコンサートがあります。サンフランシスコの思い出があればお聞かせください。  


だいぶ前ですが、夜友達と歩いていたら、レストランでウエスタンの音楽が流れていて、みんな楽しそうに踊っているんですね。席に座ったら、男性にダンスに誘われて、そんなことは長いことなかったので、アメリカ人ってこういうところがいいなと思って踊りました。そこに若い女の子が来て、その男性にほれているので、それを代わりに伝えてくれというんですね。何だか私みたいだな、と思って。女の子ってみんな同じことをやっているんだなと思ったら感激して、前からアメリカ人は好きでしたけど、ますます好きになりました。 ―サンフランシスコのファンにメッセージをいただけますか?  皆さまにサンフランシスコの会場でお会いできることを楽しみにしています。今、ロシアとウクライナの戦争で、不幸せな人や動物がたくさんいます。皆さんもどうぞウクライナを支援してください。


フジコ・ヘミング ソロピアノコンサート
【開催日時】8月5日(金)8:00pm〜
【場所】Herbst Theatre: 401 Van Ness Ave., San Francisco, CA 94102
【チケット購入電話番号】415-392-4400
【チケット購入サイト】 www.CityBoxOffice.com/FuzjkoHemming

プロフィール

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Ingrid Fuzjko Von Ge

スウェーデン人画家・建築家の父と日本人ピアニストの母の間に、ベルリンで生まれる。5歳から母の手ほどきでピアノを始め、青山学院高等部在学中にデビューコンサートを行う。東京芸大在学中、NHK毎日コンクールで入賞したほか、文化放送音楽賞なども受賞。28歳の時に留学し、ベルリン音楽学校を卒業。ヨーロッパで演奏家としてのキャリアを積み始めるが、風邪をこじらせて一時的に聴力を失う。耳の治療を続けながらピアノ教師となり、ヨーロッパ各地で演奏活動も行う。1999年NHKのドキュメント番組、ETV特集『フジコ〜あるピアニストの軌跡〜』が放送され大反響を巻き起こし、同年発売されたファーストCD『奇蹟のカンパネラ』

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