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専業主婦からシェフ経験生かし起業ーゲンドラー 加奈子一

2022.05.25

配信

コロナ初期に始めた「KanaKitchen」で、ベイエリアを拠点に「無添加ラー油」「ガーリック山椒オイル」などを手作りし販売する。「目下の目標はスーパーへの卸」と言うゲンドラーさんに、ここでの暮らしについて聞きました。

 

ベイエリアに住むことになった きっかけ  


来米は20113年1月。2010年に娘を出産したころから、夫が故郷のミネソタ州に帰りたいと言い出し、2年ほどゴネたのですがダメでした。だけど英語もさっぱりで、海外生活経験ゼロの私をいきなりミネソタに連れていくことは無理があると夫も理解し、ホップ・ステップ・ジャンプの「ホップ」の地として、ベイエリアに越してきました。が、まぁ〜居心地が良過ぎて、もはやステップ&ジャンプすることには全力で拒否しています。

 ベイエリアの印象

 青い空が視界いっぱいに広がり、緑の街路樹、庭にあるレモンやオレンジの木、とにかく目に見えるもの全てがキラキラ輝いていました。「へ?」って顔をすると、すぐにジェスチャーに切り替えて、説明してくれる現地の人々の優しさに胸がいっぱいになりましたが

 自分の専門分野について  


調理師、専業主婦、グロサリーパトロール。調理師としては、(日本で)イタリアンやフレンチの、ホテルやレストランで10年近く働いてきました。グローサリーパトロールとは、主にコストコで目新しいアジア系の食品が売っていないか、週一回は確認することや、いろいろなスーパーを巡って、常にラー油のための良い材料を探し求めることです。



 この仕事をするきっかけ  


小学校4年生のときに勉強を諦めてから、「手に職を!」と母に言われ育ち、割と早い段階から料理教室に通い、他に選択肢がなかったので自然に調理の道に進みました。母の導きは間違いではなかったと、心から感謝しています。

 英語で暮らすということ  


さまざまな申請書を書く際、皆さんならば、ぺぺッと終わるであろう数枚の紙に、丸一日費やします。夫は「応援するけど協力しない」と宣言しているので、なるべく自分で頑張っています。不仲ではないですよ! 
トレーダージョーズのレジなどでスモールトークができず、せっかくの渾身のジョークがさっぱり分からずに、微妙な空気を作って申し訳ない気持ちになります。

 あなたにとって仕事とは  


生きるための活動ではありますが、自分の商品でお客さまが幸せな気持ちになってくれて、人と人が繋がっていく様子がとても好きです。



 生まれて初めてなりたいと思った職業  


ホテルの女性トップシェフ。

 いまの仕事に就いていなかったら  


料理関係であることは確かですね。

 現在のお住まいは  


サンタクララの3ベッド1バスですが、5人家族で1バスが厳しくなってきたので、近々引っ越し予定です。

 睡眠時間・起床時間・就寝時間  


朝が苦手で、夫に「早く寝ないからだ」と言われ、それから子供と一緒の時間に寝るようにしているんですが、寝る時間が増えるだけ増えて、相変わらず早起きできません。夜8時半から朝7時半まで寝ています。

 休日の過ごし方  


時間があるときは馬の蹄(ひずめ)の爪切りの動画を見たり、紅白歌合戦が大好きなので、去年、一昨年、さかのぼって何回も見ています。仲良し家族数組と、 「謎のご飯」を食べるのが一番の楽しみです。



 好きな場所  


雨上がりの増水したサンタクララの川。水がある、と思って少しホッとします。

 最もお気に入りのレストラン  


クパチーノの「XLBキッチン」です。日本にもある「鼎泰豊(ディンタイフォン)」に負けない小籠包と酸辣湯があります。店員の女性がとっても気さく。

 よく利用する日本食レストラン  


 「れいち」「炭屋」「こてつ」「俺ん家」です。

 1億円当たったとして、 その使い道  


アメリカに来て知り合った人全員をご招待して、「鼎泰豊」食べ放題!

 日本に戻る頻度  


以前は年に一度帰っていましたが、今は2年ほど帰っていません。毎年子供3人を連れて一人で帰るのですが、いつか一人でサクっと帰りたいです。

 最近日本に戻って驚いたこと  


アメリカの感覚が身についてしまい、夕方6時ごろにランドセル背負って暗い道路を一人で歩いている小学生を見ると、心配になって声掛けそうになります。

 日本に持って行くお土産  


田舎の母が一番喜ぶのはゴディバです。

 日本からベイエリアに持って帰ってくるもの  


時代小説。あとは桔梗信玄餅が好き過ぎて、成田でめっちゃ買い込みます。ベイエリアで販売してくれないかと信玄餅本社にもメールしました。

現在のベイエリア生活で、不便を感じるとき  


英語で乳がん検診の予約も取れないこと。日本語を話せるお医者さんがもっともっと増えるとありがたいです。

 日本に郷愁を感じるとき  


紅白歌合戦の後のゆく年くる年の鐘のゴォ〜ンの時。

 お勧めの観光地  


ハーフムーンベイ。ハーバーで新鮮なイカやアンチョビが手に入った時はすんごく興奮します。 永住したい都市  サンタクララでしょうか。

 5年後の自分に期待すること  


健康、増毛と「貯筋」。

 最も印象に残っている本  


『ウランバーナの森』(奥田英朗・著)。ビートルズが好きなので、ジョンを想像しながら読んでどっぷりハマりました。

 最近読んだ本  


高島忠夫夫婦の『ごちそうさま』。この時代のザ・芸能人の方たちの食べているものが垣間見られて面白いです。

 最も印象に残っている映像  


2018年、平成最後の紅白歌合戦がとてもよかったです。サブちゃん復活、ユーミン、サザンのお祭り騒ぎが最高でした。

 最近観た映画  


早寝なので、映画を観る時間が作れません。今年は「007」を観たいです。

 自分を動物にたとえると?なぜ?  


ゾウ。基本的に穏やかなのですが、暴れると自分の子すら踏む勢いがあります。

 座右の銘は?  


地味に地道に毎日無事。結局行き着くところは健康第一ですね。毎日無事に過ごせるだけで感謝でいっぱいです。

プロフィール

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Kanako Gendler

富山県出身。日本で10年間シェフとして働き、結婚を機に専業主婦に。2013年から米在住。コロナ初期「Kana Kitchen」を始め、ベイエリアで厳選された食材、良質な油を使用した無添加手作りラー油とオリジナル商品の「ガーリック山椒オイル」を販売中。Instagram@kana_kitchen_ca

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