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サンフランシスコから全ては始まった 「ミスター出汁ラーメン」- Hinodeya Ramen Bar 代表・栗原 正生 -

2021.10.18

配信

「カップラーメン、豚骨ラーメンに続いて、“出汁ラーメン”というものを世界中で確立させたい。その出汁ラーメンの発祥が『ひのでや』であり、私が『ミスター出汁ラーメン』。その呼ばれるようになりたいですね」


栗原は、埼玉県蓮田市で創業1885年、実に130年以上の歴史をもつ飯屋「食事処 日の出家」の長男として1970年に誕生。辻調理師専門学校を経て、和食の名門「銀座吉兆」で修行を始めた後、在オランダ日本国大使館の大使公邸料理長として活躍。橋本元総理、紀宮清子様、クリントン元大統領などの要人に料理を饗応するなど、3年間の異国での経験は、栗原自身を料理人として成長させただけではなく、日本という国を改めて意識するきっかけにもなった。

「日本から海外へ」、海外がぼんやりと見え始めた

日本に戻って1年後、またすぐに栗原にチャンスが訪れる。海外に店を開きたいという人に誘われて、グアム、サイパンでの和食店の立ち上げに関わることになったのだ。ここで初めて海外で店舗をオープンさせるという経験をする。この経験により、さらに海外という夢が広がった。

ただ、物事はそううまくはいかない。蓮田駅前にあった実家の料理屋が立ち退きにあい、親から将来どうしたいのかを聞かれる栗原。熟考の末、日本に戻ることに。そして2005年、蓮田市内に本格的な懐石料理店「彩々楽」をオープンする。

オープン当初は、全くお客がこない日々が続いたが、栗原の地道な努力で「東京に行かなくても本格的な懐石料理を堪能できる店」として人気が出る。「信念を持って、やり続けることの大切さを知りました」と当時を振り返る栗原。

そして「彩々楽」開業から10年目。「料理人として日本文化を伝えたい。そして出汁の文化を世界に広めたい」と、2016年、念願の海外店としてサンフランシスコ日本町にラーメン店「四代目ひのでや」をオープンする。


海外ならどこでも良かったわけではない。スタート地点が大事

店がスタートするときに、例えば銀座・千疋屋というのと、埼玉蓮田・千疋屋というのとでは、全然はイメージが違うと語る。「特にサンフランシスコは僕が思っているイメージにピッタリだった」と栗原はサンフランシスコでのオープンを考えた。From NY や From GINZAみたいに、From SFがビジネスの上でも良いと考えたのだ。

「料理そのものもそうですが、料理のバックグランドとかヒストリーとかのそういったもの、日本文化も含めてどこがそういうカルチャーを認めてくれるかっていうと、やっぱりサンフランシスコでしょう。今までの豚骨とは違うラーメンで勝負、要はイノベーションするんです。そんな土壌はここ、サンフランシスコ・シリコンバレーだろうって感じたんです」と続けた。スタート地点はこうやって「サンフランシスコ・ひのでや」となった。

進化とローカライズが必要

料理人が経営者という場合、作り手のこだわりとオーセンティティーが強すぎることが多々ある。その辺りが伝わらないと自己満足、自己陶酔になってしまう。そのような失敗事例を見てきた栗原は、成功した人の話ではなく、失敗モデルを集めて、どういったら失敗しないかを研究した。結果、「こだわりや日本のオーセンティティーを持ちながら、ローカライズする」こと、そして、料理だけではなく、“エクスペリエンス”も大切だと気づく。

「四代目ひのでや」の信条
We offer Japanese experience through cuisine and hospitality, to create happiness  ( 料理とおもてなしを通じて日本らしさを感じさせ、お客様を幸せにしましょう)

 

店舗は、日本らしいオーセンティティーを感じさせる空間作りにし、どこのお店に行っても「四代目ひのでや」ということがわかるようにした。アメリカ人スタッフを含め、毎朝の朝礼で挨拶、おもてなしの大切さも説く。「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」という日本語が店内に飛び交うのも当然なのだ。

伝統を守りつつ、アメリカ仕様にローカライズもしていく。「最初の頃より、焼豚の量は6倍になっているんですよ(笑)」と言う栗原。当初は、焼豚の脂が出汁の邪魔になると考えていたが、カスタマイズした。辛さの調整もしかり。お客さんが求めているものに変えつつも、ちゃんと旨味を感じてもらえるようにモディファイしているのだ。

「テキサスでは、ステーキラーメンとか、コールドレモンラーメン(暑いから)も提供していますよ。僕らのやっている出汁ラーメンをベースに、地域に合わせてお客様たちが喜ぶようにローカライズしていきます。」


夢を堂々と語る

海外で成功するには「夢を堂々と語ること」という栗原。「正しい目標と努力を続けている人だけが残っていける。そういう時期になってきた」と語り、コロナ禍になって、ギアをさらに上げて行動した。

2030年にはセミリタイアし、日本に戻って家族と喫茶店をするという夢を持つ。それまでにしっかりと世界5極体制(北米、中南米、アジア、オセアニア、ヨーロッパ)の基盤を整えること。どこに行っても「ひのでや出汁ラーメン」を食べることができるようにしたいと言う。

カップラーメン、とんこつラーメンに続いて、「出汁ラーメン」というものを確立すること、その出汁ラーメンを広めた「ミスター出汁ラーメン」と呼ばれるようになりたい、「出汁ラーメン」って、「四代目ひのでや」が発祥だよって言われるようになりたい、と熱く語る。「来週はいよいよメキシコを見にいくんですが、もっと頑張らないとね」

「世界で活躍したい」ーーー。異国の地に足を踏み入れたものは、誰もが最初はそんな気持ちで海外に飛び立ったはず。その夢に向かって走り続ける栗原率いる「四代目ひのでや」から、今後も目が離せない。


680 Clay St, San Francisco, CA 94111

https://hinodeyaramen.com/

415-200-6466

2016年秋にアメリカ第1号店をSF日本町にオープンし、瞬く間に不動の人気を獲得した超人気店。鰹・昆 布 から とった香り高き「DASHI」を軸にした、UMAMIラーメンを通じて日本料理を広めていきたいとこだわりの一杯を提供している。はまぐりラーメンも大人気。

詳細を見る

1737 Buchanan St, (サンフランシスコ日本町), San Francisco, CA 94115

http://hinodeyaramen.com/

415-200-6466

2016年秋にアメリカ第1号店をSF日本町にオープンし、瞬く間に不動の人気を獲得した超人気店。鰹・昆 布 から とった 香り高 き「DASHI」を軸にした、UMAMIラーメンを通じて日本料理を広めていきたいとこだわりの一杯を提供している。

詳細を見る

2210 S Bascom Ave, Campbell, CA 95008

https://hinodeya-campbell-town.square.site/

408-744-2155

サンフランシスコで大人気のラーメン専門店「ひのでや」が、シリコンバレーに進出!鰹・昆布から取った香り高き出汁のスープに小麦香る全粒粉を使った特製の平打ち縮れ麺がマッチするシグネイチャーの「ひのでやラーメン」などが堪能できる。お洒落な店内のほか、テラス席も完備。

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