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【住まい】不動産と火災保険の加入

2023.07.19

配信

近ごろ、毎日のように保険問題がニュースで流れていますが、これはホームオーナーにとっては大変な問題です。これから不動産と保険を購入する人だけでなく、すでに何年も火災保険を同じ保険会社で加入しているホームオーナーにとっても理解しておくべき重要案件です。  

最近全米1位のState Farm、4位のAllsttateがカリフォルニアで新規の火災保険発行を取りやめを発表しました。取りやめを決めた最大の理由は近年立て続けに起きた大規模な森林火災です。さらにインフレ率を上回る価格上昇が止まらない建設費も追い打ちをかけました。リスクに見合っただけの保険料の値上げに制限があるため、保険料の値上げを最大に引き上げたとしても保険会社の損失の方が大きいという判断になりました。  

家の購入でローンを組む場合、金融機関は必ずバイヤーに火災保険の購入を義務付けます。現在、保険審査が非常に厳しくなっているためにローンが組めないという問題が起きています。すでに保険を持っているホームオーナーでも更新してもらえないケースも増えています。保険が組めても保険料の値上がりが凄まじく、経済的な圧迫を受けているホームオーナーもいます。それにつれて、保険屋を装って安い保険料をうたいお金をだまし取る詐欺も横行しています。  

家にKnob and Tubeという古いタイプの電気システムがある、屋根が古い、水回り関連のパイプが古いなどの理由で保険が更新されないケースも激増しているので、家のメンテナンスが追いついていないホームオーナーは要注意です。  

投資物件のオーナーも苦労しています。Farmersも他の多くの保険会社同様にカリフォルニアの投資物件への保険加入を停止しました。  

現在家を持っているホームオーナーは保険料の払い忘れにご注意ください。同じ保険会社でも未払いで解約されたら再加入ができない可能性が高いです。  

今現在、保険に関する良いニュースは全くありません。保険の更新ができなかった場合、まず保険ブローカーに相談しましょう。保険ブローカーは、一社の保険会社だけでなく、色々な保険会社の保険を扱っています。聞いたこともない保険会社を勧められるかもしれませんが、加入を受け入れる保険会社があるのであれば、火事の多いカリフォルニアで保険がないよりはずっといいです。火事は他人事と思わず、自分の身にいつ降りかかってもおかしくない、というくらいの気持ちでいましょう。
(取材協力:川口インシュアランスエージェンシー)



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