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アメリカの地酒メーカーとして -米国宝酒造-

2023.09.13

配信

アメリカの地酒メーカーとして


食のグローバル化に おける清酒  


当社のアメリカにおける清酒のマーケットシェアは約28%です。しかしアメリカの全アルコール消費に占める清酒の割合は未だ0.2%と非常に小さいものです。(*アメリカでのアルコール製品のシェアはビールが最も大きく77%、ワインが15%、後はスピリッツなど)清酒市場は一時期パンデミックで停滞しましたが、世界規模で食のグローバル化が進んでいます。アメリカでも同様に、色々な国の料理が広まっており、アルコール商品もその流れに沿って成長しています。中でも日本食と清酒はアメリカのみならず、グローバルで最も人気の高まった料理とアルコール商品の一つではないかと思います。

 いろいろな 食事に合わせて  


最近は、清酒に限らずアルコール度数が低めのフレーバーやスパークリングが効いたお酒が人気です。また小容量(容量が小さめ)のお酒が、特にワインでは多くなっているように思います。日本食との組み合わせはもちろんですが、清酒づくりの複雑な醸造方法がお米由来のうま味を存分に引き出し、シーフードや野菜を多く使った料理との相性も秀逸です。清酒のうま味成分が、食材の少し癖のある成分を優しく包み込んでくれるためです。  

近年はフレンチなどでもバターやチーズを抑え、肉料理でも野菜を色々と加える傾向にあり、そこでグラスの清酒をペアリングしてサーブすることも増えているようです。この傾向はアメリカにもあります。お酒(Sake)は色々な料理に合いますので、さまざまな食事とのペアリングで清酒を楽しんでほしいと思います。ぜひ、オイスターなどのシーフードとも一緒に召し上がってほしいです。

また、当社はアメリカの人々の嗜好に合った「Flavored Sake」や「Nigori」なども作っていますので、味わっていただきたいです。

 お酒との出会いと 楽しみ方  


私の父親が清酒好きで、毎日晩酌を楽しむ姿を見て育ちました。学生の頃は上品とはほど遠い飲み方をしており、良い消費者ではなかったと自覚しています。海外で仕事をする期間が長くなり、清酒の良さが色々な角度から分かるようになりました。個人的には端麗辛口よりもどっしりした味わいが好きです。当社のエントリーモデルである純米クラシックも家でよく飲んでいます。普段は冷やで飲みますが、これからの季節は熱燗にして飲むのが楽しみです。

 SAKEを 世界で広めていく  


米国宝酒造では、アメリカをはじめ外国の方々に清酒を認知してもらうために、各地の卸業者さん、レストランやリテールのお客様と連携し、清酒の良さをアピールしています。最近ではSNSでも積極的に情報を発信しています。また、ここの米国宝酒造にはテイスティングルームという施設があり、一般のお客様が来場され、色々なお酒を楽しんでおられます。  

当社は米国のこの地に酒蔵を設立し、今年で40年となります。これまでアメリカの人々に清酒と日本食の文化を届けるという使命感を持って活動してきました。今、日本からの輸入は大きく伸長し、数多くの酒蔵がアメリカで生まれています。ただし清酒の市場はまだ小さく、もっと頑張らなければなりません。私たちはこの使命を大消費地であるロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨークだけでなく、中南部や米国のもっと多くの州に広げていきたいと思っています。  

また40年の現場活動から、色々な醸造技術も培ってきましたので、アメリカの地酒メーカーとして、もっとユニークで皆さんを唸らせるような商品も世に出していきたいと思っています。



米国宝酒造 

バイスプレジデント
衛藤 豊さん

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