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柳家東三楼の「Break a leg 落語の時間ですよ」Vol.39

2024.07.18

配信

健康診断

 カーネギーホール公演のあとで、どうにも体調が戻らず日本に帰国しました。人間ドックや目黒区の検診、歯医者など、受けられる検査はとにかく受けまくりました。元々高血圧で薬を飲んでいたのですが、数年前にダイエットし、薬をやめていました。今回は大幅に体重が増えてしまっていて、お医者さんに「大丈夫ですか? 頭痛いとかないですか、薬を処方しますので、すぐに飲んでください」とびっくりされるほど、血圧が高かったです。むしろそれ以外にほぼ問題はなかったのですが、便検査が引っかかり、急きょ、大腸内視鏡検査をすることに。これは驚きました。アメリカへ戻る直前でしたし、大病院だと3回くらい通院がいるとのこと。ですが人間ドックをした医院が大腸内視鏡検査もやっていて、なんとか保険が効いて、日本滞在中にできることになりました。3月のベイエリア公演の前後でストレスからか下血していて、自覚症状があったので、大腸癌や悪性のポリープかと検査直前はナーバスになりました。当日は朝から下剤を2リットル飲み、前の夜から絶食でお尻から管を入れました。結果は… ちょっとした切れ痔。恥ずかしいやら、安心するやら。小さな良性のポリープは0.1ミリで問題なし。良かった良かった。

 日本ではマンスリーの小さな部屋で自炊がしづらい。滞在場所も中目黒で恵比寿も近くて、美味しいお店もたくさんある。医者に言われたダイエットと美味しいものの狭間で、毎日1万歩歩く代わりに美味しい物を食べても良いというルールにして、毎日楽しく日本で2カ月過ごしました。

 今回は4月の公演のあとはご褒美でリゾートで旅行する予定でしたが、円安もあり、ニューヨークでやり切った感もあり、生まれ故郷の東京に旅行するつもりで帰りました。結果、検査と治療と休養で、すっかり元気になりました。また、レーシック手術もしたので、すごく世の中が明るくきれいに見えます。その分、ニューヨークの道端のゴミもよく見えますが、昨日は路地、路地に繁殖した蛍がとても綺麗でした。すっかり身体も世の中の見え方も変わって、また人生が楽しいです。



柳家東三楼(やなぎやとうざぶろう) 落語家歴25年。真打として日本全国で落語を披露する中で世界中の人に落語を知ってもらいたいと、2019年よりアメリカへ移住。現在はNYのブルックリンを拠点にアメリカにてすでに200回以上の公演を行う。50州すべての州にて落語公演を実施することを目標に、日々精力的に活動中。

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