Vol.07 強い体づくり、でもゴリマッチョは嫌
みなさんこんにちは。少しずつ暖かい日が増えて、外に出るのが楽しい季節になってきましたね。今回はトレーニングを始める際に多くの方が心配される「脂肪を落としてシェイプアップしたいけど、筋トレしたらムキムキになってしまわないですか?」に対してお答えしたいと思います。特に女性からよく聞かれるこの質問、そもそも筋肉ってどうやって成長するのかを考えながら説明していきましょう。
以前のコラムでもお話ししましたが、私たちの体は外部からの刺激や環境に対応して、体を変化させようとします。ジョギングをすると心肺機能が改善され、重いものを持ち上げれば筋力が強くなるように、私たちの行動がシグナルとなり体を作り変えるスイッチが入るという具合です。筋肉が大きくなるのには様々なスイッチがありますが、重要な要素として今回あげるのは、①トレーニング量、②トレーニング強度、の二つです。
トレーニング量は文字通り、どれだけその筋肉を使うかで決まります。腕立て伏せを5回やるだけでは、不十分な刺激でも20回、50回と回数を増やしていくと、体が筋肉を大きくしようとします。この仕組みは筋トレ以外の運動にも当てはまります。ハイキングを頻繁にする人やヒールを使うことが多い人が、ふくらはぎの筋肉が大きくなっているのはよくあることで、これはまさにふくらはぎだけに多くの刺激が入っている証拠です。プロアスリートも自分のスポーツに特化したトレーニングを行うので、体つきに特徴がありますよね? 様々な趣味にチャレンジしたりすることで、運動にバリエーションを加えてあげると一つの筋肉だけが大きくならずに、バランスのいい体づくりができます。
トレーニング強度は簡単に言うと運動のキツさです。同じ動きをずっとしているとじわじわ筋肉がきつくなり、続けるのが困難になっていきますよね? この時、体が限界に近づいている時に送られるシグナルが筋肉の成長を促進します。例えば、朝昼晩3回に分けて、20回ずつスクワットをすると比較的楽に行えますが、一度に60回を休まずにやろうとすると、とても難しいはずです。これはまさにトレーニングの強度の差によるもので、次の日の筋肉痛も大きく違うはずです。
私たちの体は自分の生活習慣の鏡です。運動、食事、休息で良いシグナルを体に送りながら、充実したライフスタイルを達成するための体づくりをしていきましょう!
立林 宏太(たてばやし・こうた)
神奈川県藤沢市出身。2013年、一橋大学を中退し、カリフォルニアに留学。ここで通い始めたジムで、フィットネスや栄養学で人々の生活をできることに感銘を受け、トレーナーの道へと進む。NASM(National Academy of Sports Medicine)認定パーソナルトレーナー。PN(Precision Nutrition) Level. 1 栄養コーチ。インスタグラム@nintaijuku_fitness、個人アカウントは@kota_tatebayashi
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