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シリコンバレー発ビジネス最前線

2021.12.30

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2022年 ジェトロ・サンフランシスコの目指す場所  

新年あけましておめでとうございます。今年も皆さんにとって良い年となりますように。  

昨年はコロナで明け暮れた一年でした。ようやく元の生活が戻りつつあると思いきや、再び新たな変異株の出現で日本を含め各国の入国制限が強化されました。まだまだ警戒を緩めることはできません。  

2年前こちらに赴任した時、まあ、なんていいところなんだろう、と感動しました。空はどこまでも青く澄んでいて、人々はフレンドリーで、でも適度に距離感があり、野菜も牛肉もワインもおいしくて、散歩しているとハチドリや庭の花がきれいで、なごみます。  

日本はコロナ下の水際対応をめぐり、ベイエリアの日本人や日本に行きたいアメリカ人から様々な批判が寄せられています。また、国内のコロナ対策について色々な評価があったと承知しています。個人的には、コロナの水際阻止は国として重要なミッションであり、異を唱えるものではありませんし、対応に当たっている担当官も一生懸命だと思います。にもかかわらず、不満がわだかまっている状況は、いささか残念です。  

アメリカにいて、日本に閉塞感を感じている人は少なくない一方、日本からはアメリカが見えづらいのかもしれません。実はコロナではありませんが、同様の構図を日本のシリコンバレーにおける劣勢の背景に感じていました。  

今般、日本の中学生、高校生、大学生の若者が少しでも日本に凝り固まらず、海外を知ってもらえるようにと、シリコンバレー体験プロジェクトを立ち上げました。当地の日本人が世話人となり、学生にパーソナルヒストリーを語るのです。もともと幣事務所は一部の大学生のツアーを受け入れてきましたが、それを他の方々の力を借りてより多くの学生に機会を与えることが目的です。ささやかな取り組みですが、当面オンラインでの継続を目指します。  

これ以外にも、ベイエリアにいる方々と、もっと日本に貢献できると良いと思います。後継者難の中小企業支援、被災地支援などなど。先日、冨田龍起さんとKenta Takamoriさんが中心となりローンチしたJapantennaは、とても素晴らしいプロジェクトです。  

もちろん、ジェトロは、イノベーション関係で引き続きビジネスの役に立つ新企画を実施していきます。  

1つは、ベイエリアの他のエスニック・エコシステムとの連携強化です。まずはインド系のイノベーションエコシステムとの提携を模索しています。それが成功すれば、その先にイスラエル系、韓国系コミュニティーとの協業もあるかもしれません。  

2つ目は、西海岸の州政府や主要経済NPO法人との関係構築を通じた企画です。彼らは域内の雇用創出、経済成長、経済社会課題の解決、事業提携や出資をしてくれる企業を求めています。昨年12月の水素カンファランスはそのきっかけづくりでした。次のステップを考えています。  

他にも、女性が女性を支えるエコシステムづくりや日系企業間の有機的な連携促進など、生煮えのアイデアはいくつかありますが、割愛します。最近、ベイエリアの日本人との議論を通じて、実に様々なヒント、気付きを得ており、自分の思考の深化とやる気のもとになっています。読者の皆様のアイデアをお待ちしています。私のLinkedIn またはFacebookまでご連絡ください。  

ジェトロは非営利の貿易投資促進機関として、日系企業や日本企業のみなさまのビジネスの円滑化の任務を負っています。今後とも、個社では手を出しにくいところをうまく切り出して、皆様のお役に立つプロジェクトとして提供していきます。今年もジェトロ・サンフランシスコをどうぞよろしくお願い申し上げます。

ジェトロ・サンフランシスコ 所長 山下 隆也(やました たかなり)
1990年4月に通商産業省に入省。通商政策局、製造産業局などを経て、2017年から内閣府原子力被災者生活支援チーム参事官を担当。福島第一原子力発電所の事故で被害を受けた福島の復興に尽力してきた。2019年11月よりETROサンフランシスコ所長。

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