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2025年度新規H-1Bビザ申請

2023.12.13

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2025年度の新規H-1Bビザ申請は2024年4月1日より移民局の受付が開始になると思われます。近年、新規H-1Bビザは移民局への申請書提出の前に抽選というプロセスが加わってきました。今号では、新規H-1Bビザ申請の条件と申請の流れおよび最近の申請状況についてご説明いたします。     

 H-1Bビザ申請の条件


H-1Bビザは専門職ビザと呼ばれ、個人の申請条件として4年制大学卒業資格が求められます。職業によっては大学院卒業資格が必要な場合もあります。米国の大学卒業資格が要求されますが、米国外の4年制大学卒業資格でも申請が可能です。大学院については米国内のみに限ります。外国の大学の場合は、米国内の評価団体よりEvaluationを受け、米国の大学と同等の卒業資格であることを証明する必要があります。雇用される会社での職は専門職であり、大学で学んだ高度な知識を応用する職である必要があります。雇用主においては、その職について一定の基準を満たす給料(Prevailing Wage)を支払う義務があります。  

H-1Bビザは、最初の申請で3年間の労働許可をもらうことができ、さらに3年の延長が可能です。通算で6年の労働、滞在ができます。  

申請の流れ


 ① 申請前登録  
雇用主はH-1Bビザ申請の前に、移民局への登録をインターネットで行う必要があります。登録の前に会社は移民局用のアカウントを作る必要があります。登録の期間については、3月前半に2週間予定されると思います。詳しくは今後移民局の発表を待ちたいと思います。

 ② 抽選  
登録期間の後、移民局で抽選が行われます。新規H-1Bビザは毎年度6万5000の枠があり、大学院資格が要求される職業については別に2万の枠があります。抽選はコンピューターで行われ、当選者に通知が届きます。毎年、枠に対して数倍の申し込みがあり、一度で当選するのがなかなか難しい状況が続いています。  

なお、H-1Bビザの延長申請については、この抽選システムがないため、常に可能です。

 ③ 当選後  
雇用主は、申請に必要な書類と情報を集める必要があります。H-1Bビザの申請書はI-129という様式になります。必要書類は、会社の決算書や法人税の申告書、申請者個人の卒業証明、成績証明といったものになります。申請書を提出できる時期については、移民局より指示があります。その期間内に申請書を提出します。

なお、雇用主はI-129申請書の提出の際LCA(Labor Condition Application)を連邦労働局より取得しておく必要があります。このLCA取得には1週間から2週間の間を見ておいたほうがよいでしょう。

 ④ 審査結果とその後の手続き  
移民局は審査が終了すると雇用主に審査結果を郵送します。許可通知または不許可通知となります。許可通知を受けると、後日米国外の米国大使館でビザスタンプ取得の手続きができるようになります。  

最近の申請状況  


2023年度は47万人を超え、2024年度は75万人を超える登録者数になっており、ますます当選するのが難しい状況になってきています。以前は、留学生については米国の4年制大学を卒業し、その後OPT(Optional Practical Training)で1年働き、H-1Bビザを取得するという流れが多かったですが、現況をみますと、OPTのあとすぐにH-1Bビザを取得というのはかなり難しくなっています。

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