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健診時によく伝えるアドバイス -矢野文子先生(小児科医)

2022.11.17

配信

健診時によく伝えるアドバイス

 子供の健康診断というのは、必要な予防接種を受けて学校の書類に記入するだけではありません。発育、発達状況を見て栄養指導や生活指導を行いながら、子育てや学校、その他さまざまな相談にも乗っています。お子さんの体調管理に少しでも役に立つ情報もお伝えしています。今回はそのお役立ち情報を少し書いてみます。

1. コロナのワクチンの申し込み

 カリフォルニア州の予約サイトhttps://myturn.ca.gov/をご利用下さい。”My Turn”で検索すると最初に出てくるサイトで、日本語にも対応しています。お住いの近くでワクチン接種のできる薬局などが出てきますので、日時や場所が選べます。

2. 解熱鎮痛剤

 一家に一つ必要な常備薬です。アセトアミノフェン(商品名Tylenol)がおすすめです。お子さんには液体や、チュアブルといってかめるタイプの錠剤や座薬もあり、全て市販されています。お子さんの発熱は夜に気が付くことも多いので、旅行する時、帰国する時にも携帯してください。熱がなくても痛みにも有効ですが、それ以外の風邪症状などには効きません。

3. 牛乳

 1歳以上のお子さんにはカルシウムやビタミンDの摂取に手っ取り早い牛乳を毎日飲んでほしいものです。いろいろ種類はありますが、2歳以上のお子さんには成人病予防のため基本的に1%か2%の低脂肪乳をおすすめしています。ただし体にいいから、と飲み過ぎるのはよくありません。特に小さい子が牛乳を飲み過ぎると貧血になることもあるので、1〜2歳児は大まかに1日500ml までとしてください。

4. 歯科検診

 ベイエリアのどの地域でも水道水にはフッ素が適量含まれており、虫歯予防に役立っています。ペットボトルの水ばかり使わずに、普通に水道水を飲み食いに用いてください。また、1歳を過ぎたら半年おきの歯科検診を始めましょう。

5. 健康診断

 健康診断は年に1回は保険でカバーされます。就学に必要な予防接種が済むと3〜4年くらい健診をされない方もいますが、身体計測、血圧、視力検査などもありますので、少なくとも2年に1回は受けるようにしましょう。

矢野文子(やの・あやこ)医師先生 
 東邦大学医学部卒業。日米小児科学会会員。米小児科認定医。旧日本小児科学会認定医。東邦大学第二小児科学教室に所属して東邦大学付属大橋・大森病院や国立精神・神経センター武蔵病院勤務等を経て、ニューヨークのコロンビア大学医学部に研究留学のため渡米。数々の試験や研修の後、2003年にベイエリアに移住し日本ベイクリニックに小児科医として勤務。医学博士号取得。NY州とCA州の医師免許あり。 

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