Astro・Ajugaの十二星座占い

カルシウムをきちんと取りましょう -矢野文子先生(小児科医)

2023.05.03

配信

カルシウムをきちんと取りましょう

 カルシウムは骨や歯の主要な構成成分ですが、それ以外にも細胞の分裂・分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進などに関与しているので毎日しっかり取りたい栄養素です。大人も子どもも日ごろからカルシウムを充分に摂取することを意識しましょう。

カルシウムの一日の必要量

 アメリカでは1歳以上のお子さんは700mg、4〜8歳で1000mg、9〜18歳で1300mg 、成人は1000mg、50歳以上の女性は1200mgとなっています。しかし、日本で推奨されている一日量は少なく、男性は18~29歳で800㎎、30~74歳で750㎎、75歳以上で700㎎、女性は18~74歳で650㎎、75歳以上で600㎎となっています。これは欧米人と日本人のカルシウム代謝が違うためと考えられます。

カルシウムを多く含む食品

  • 低脂肪乳、ヨーグルトなどの乳製品、豆乳
    牛乳1カップ(約240ml)には300mgくらいのカルシウムが含まれているのでカルシウム源として最適です。牛乳が嫌いなお子さんは他の乳製品でもいいですし、アレルギーのあるお子さんは豆乳でもいいのですが、牛乳アレルギーのある子の約半数は、豆乳でもアレルギー反応を起こすことがあるので避けた方が無難です。アーモンドミルク、ライスミルクなどもカルシウムを多く含みますが、チョコレート味やバニラ味など甘くしている製品はできるだけ避けましょう。
  • ケールやブロッコリーなどの濃い緑の野菜
  • 豆腐、豆類(枝豆など)
  • 缶詰めのサーモンやイワシ、小魚、干しエビ、ひじき
  • カルシウム含有シリアル

 他にカルシウム強化のジュースもありますが、糖分も高いのでおすすめしません。また、魚介類やきのこ、卵などに多く含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収率を高めてくれます。

 最後に、牛乳を飲むと身長が高くなるという説もありますが、小さいお子さんが牛乳を飲みすぎると貧血になる事もありますので、大まかに1日500mlまでとしましょう。また、2歳以上のお子さんには成人病予防のため基本的に1%か2%の低脂肪乳をおすすめしています。

東邦大学医学部卒業。日米小児科学会会員。米小児科認定医。旧日本小児科学会認定医。東邦大学第二小児科学教室に所属して東邦大学付属大橋・大森病院や国立精神・神経センター武蔵病院勤務等を経て、ニューヨークのコロンビア大学医学部に研究留学のため渡米。数々の試験や研修の後、2003年にベイエリアに移住し日本ベイクリニックに小児科医として勤務。医学博士号取得。NY州とCA州の医師免許あり。 

この記事に関連する記事

一覧ページにもどる

share with ups!

新規会員登録

ベイエリアの求人・仕事情報・お知らせ・募集・不動産・個人売買情報はBaySpo!
無料で会員登録をすると、bayspo.comをもっと便利にお使いいただけます。

新規会員登録をする

サクッと読める!
BaySpoとeじゃんデジタル版をチェック!