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ストレスによる気分の不調の対処法 -寺尾先生-

2023.11.01

配信

ストレスによる気分の不調の対処法

  季節の変わり目、社会情勢の悪化、人間関係のトラブル、日常生活のストレスなど、私たちの気分を揺るがす出来事はよくあります。普段は調子がよくても、ストレスが増すに従い、心が不安定になることは多いでしょう。そんな時の対処法です。

 まず、心のバランスが崩れてきた時に自分が感じるウォーニングサインを知っておきましょう。個人差がありますが、見逃せないのは、食欲や睡眠の変化、気分の不調(イライラ、不安、落ち込み等)、運動や好きなことをやりたくなくなる、家族に対して怒ってしまう、などです。ウォーニングサインが出てきたら、対処の開始です。まず、今自分は大変なのだと自覚しましょう。そして、気分が良くなることと、他人への影響を最小限にすることを実施してください。リラックス法、運動(心の疲れは運動で減ることが多々あり)、瞑想、外出、休息など、一時的でも良いので心を楽にしてください。

 その後、ストレスの原因のなかで、取り除けるものは取り除きましょう。自分にコントロールできることと、できないことを見極め、コントロールできることで役立つことは実施する。気分が落ちるとネガティブ思考が増すため、それを意識的に減らし、今の生活でうまくいっていることや、できていることにフォーカスしてみてください。

 運動は、気分の向上に役立つことが研究で明らかになっています。運動と健康的な食事と睡眠は最優先しましょう。自分のことは最後に回しがち。でもここは、最優先することが大事です。そのほうが、自分も周りの人も幸せでいられるからです。

 自分の不安やイライラを一番大事な家族や恋人にぶつけてしまう傾向があれば、話す前に30秒待ってみる。時間を置くと心が落ち着いて、理性的に考えやすいからです。どんなに心を許す親密な家族や他人でも、尊重して接しないといけません。所詮、家族も他人であり、その人を傷つけるのは百害あって一理なし。なんといっても一番大切なのは人間関係。気分の管理を練習し、ストレスとより良く付き合えるようになるといいですね。

寺尾 明希子(てらお あきこ)心理療法士

カリフォルニア州公認心理療法士、臨床ソーシャルワーカー。サンフランシスコ大学で心理学の学士号、心理学の修士号、社会福祉保健学の修士号を取得。現在はサンフランシスコ、ベイエリアで、対面とオンラインの両方で心理セラピーとコンサルテーションを提供。専門は、うつ、不安、人間関係の問題、摂食障害。家族機能不全から発生するさまざまな症状を扱う。また、問題を抱える人の家族向けのコンサルテーションも行う。

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