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成人の頻尿について-浅尾先生

2021.07.16

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成人の頻尿について

1日の排尿回数が、7回以下は正常と考えられており、8回を超えると頻尿と定義されています。頻尿の原因はさまざまです。膀胱は心の鏡といわれるほど、繊細な臓器です。大切なイベントの前や、トイレにすぐ行けない外出の際に「さっきトイレに行ったのに、また尿意をもよおしトイレに行っても、あまり出なかった」というような経験をお持ちではないでしょうか。

心因性頻尿とは、基礎疾患がなく頻尿になりやすい原因が見当たらず、何らかの心理的緊張により尿意をもよおし、それに執着してしまう症状です。常に尿意が気になり、特に排尿できない場面で、尿意が激しくなります。

心理的緊張がない時、つまり自宅にいるときや何かに集中している時、睡眠中は尿意切迫の症状がないのが特徴です。残尿感、排尿痛、めまい、動悸、息切れなどを伴っている場合もあります。あるいは、消化機能の衰えから、倦怠感が強く、食欲不振、胃下垂、痔や子宮下垂、多汗症と絡むこともあります。


泌尿器科的アプローチで、過活動膀胱治療薬が無効で、膀胱容量も正常であれば心因性頻尿と考えられます。薬で改善しない場合、心療内科や精神科でカウンセリングや向精神病薬による治療が行われますが、副作用のため継続できず、漢方治療を希望されることが少なくありません。その際、脈に触れて内臓の状態、舌を見て体の冷えやストレス度、消化機能などを確かめ、「頻尿」とひとくくりにするのでなく、その人のその時の症状に応じた鍼灸治療、漢方薬を処方をすることになります。

加齢による内臓の弱まりであれば、それに応じたツボへの刺激は大変効果的です。そして、冷えた要所に、奥深く浸透して温めるお灸の効果も侮れません。

漢方薬の処方では、ストレス過多でないか、ストレスが突然尿意を催す頻尿発作や、パニック症状を引き起こしていないか、疲労が蓄積されていないか、体に冷えがあり、消化機能が弱く余分な水分がたまっていないか、などを見極めることが大切です。

心因性頻尿は、東洋医学を用いたアプローチで効果が見られることがあります。是非治療の選択肢の1つにしていただければと思います。


浅尾明美 L.A.c, DOM

人間の身体を自然との融合の元に考えるホリスティックな東洋医学に魅かれて、米国家試験、カリフォルニア州のライセンスを取得後、エルカミノ病院にてAsao Acupunctureを始める。皆さんがもっと自己の体に関心を持ち、向き合える生活指導に意欲的。ご家庭に、ご旅行に漢方常備薬も用意している。

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