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カップルセラピーと家族療法 -寺尾先生

2022.05.20

配信

カップルセラピーと家族療法

 今日は、カップルセラピーと家族療法について書きます。
 個人セラピーでは、個人として1人のクライアントに対して治療者が働き掛けていきます。その人の過去の環境、家族関係、家庭内や社会での体験、身体的な健康状態や現在の環境などを視野に入れつつ、今の悩みと将来のゴールに焦点を当て、その人が満足できる人生に向けてセッションを行います。
 カップルセラピーでは、カップル内での共通したゴールに向かってセッションを進めます。夫婦、婚約者、交際中のカップルなど形態はさまざまで、彼らの中で何らかの問題があってセラピストを訪れると、セラピストはまず共通のゴールを探り、それに向かって療法を進めていきます。もし共通のゴールがどうしても見つからないという場合は、それはそれで意味ある発見であり、そこからどうしていきたいのかを探っていきます。カップルセラピーをしていて、個人の問題がカップルの関係に問題を与えている場合は、個人セラピーを勧める場合もあります。
 家族療法は、家族全体を一つのシステムとして焦点を当てていきます。例えば、子供が暴れて困っていたり、引きこもりで悩んでいるときには、その子供に向かって怒っていても良いことはありません。子供にも暴れたり引きこもる理由があります。これを家族での病理と捉え、そこを理解し、方向を変えていくように働き掛けます。家族がお互いの問題を引き起こしていたり、助長していたり、家族それぞれの役割が混乱していると、機能不全家族と呼ばれます。家族全体を治癒していくのが、家族療法です。
 いずれの場合も、変化に繋がる大きな要素は、家族や本人の本気度です。今の状況が問題だと捉え、変わりたいと強く思う。それが変化につながっていきます。というのも、私たち人間は、今の状況に問題がなければ、今の生き方を続ける傾向があるからです。

寺尾明希子(てらおあきこ)LCSW, PPSC, MA
カリフォルニア州公認心理セラピスト。臨床ソーシャルワーカーの資格保持。静岡県出身。サンフランシスコ州立大学で心理学を学んだ後、同校大学院で心理学と社会福祉保健学の二つの修士号を取得。うつ・不安・依存症・人間関係の問題など、家族機能不全から発生するさまざまな症状を専門とする。ベイエリアを拠点とし、オンラインでも心理カウンセリング、家族療法、コンサルテーションも行う。団体向けにトレーニングも提供中。

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