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子どもの歯科問題や虫歯予防 - 森田先生(歯科医)

2023.10.18

配信

子どもの歯科問題や虫歯予防

「毎日歯磨きをしているのに子どもの歯に虫歯ができてしまった」と聞くことがあります。大人になれば通常年に2度の歯科定期検診をしますが、子どもの場合はどうなのでしょう? 子どもの口腔内健康管理はどのようにすれば良いのかをお話ししたいと思います。

いつ頃から歯科医院に通い始めれば良いのか?
 歯が生え始めた頃から来てくださると良いです。すなわち生後6カ月くらいです。最初はお口の中を検診したり、お口の手入れの仕方などを説明します。早い時期から歯科医院に行くことで歯科通院にも慣れることができ、虫歯を予防することが可能になります。

子供の歯科医院への通院頻度は?
 子どもも大人と同様、半年に1度の検診とクリーニングをお勧めします。その際重要になるのが定期的なフッ素塗布です。フッ素によって歯がとても丈夫になり虫歯になりにくくなります。アメリカ在住の人々が虫歯になりにくいのはホームケアよりもこの幼少の頃からのフッ素塗布が理由だと考えますので乳児からの定期的なフッ素塗布はとても重要だと思います。

虫歯ができたらどうすれば良いのか?
 大人の歯の場合「少し様子を見ましょう」などと云われる場合もあると思います。しかし子どもの虫歯の場合には早めに治療することをお勧めします。子どもの歯のエナメル質(歯の外側にある硬い層)は大人に比べ薄いので小さな虫歯もすぐ大きくなってしまうからです。

虫歯もないのに定期的に歯科医院に行くメリットは?
 お口の中で起こる問題は虫歯だけではありません。歯並びのチェック、必要であれば歯科矯正開始時期の見定め、磨き残しなど歯磨きチェックや指導、また親知らずの位置を確認して将来的に抜歯が必要なのかの見定め、歯軋りからの歯のダメージなども診ることができます。


歯科問題の一番の解消方法は“予防”です

 しかし、きちんと全ての予防方法を子どもにうまく提供できているかを自分で把握するのは難しいかと思います。毎日子どもの歯磨きをしていても問題が起こったりします。その時に子どもが歯科医に慣れていないと、トラウマになってしまうこともあります。問題が無いうちに歯科医と予防方法などの対策を立てておくことで、大人になっても問題のない歯をキープすることが可能です。


森田耕平(もりた・こうへい) D.D.S.

2005年のUC Berkeley大学卒業。2009年、ニューヨーク大学歯学部卒業。2010年からニューヨーク病院で研修を開始。口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラント治療について研究を重ねる。ICOI(International Congress of Oral Implantologists)、ITTI(International Team of Implantology)のメンバー。2012年クパチーノで開業。 

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