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虫歯のでき方と予防方法 - 森田先生(歯科医)

2023.08.30

配信

虫歯のでき方と予防方法

今回はどのようにして虫歯ができ、どのようにしてその予防ができるのかを簡単にお話ししたいと思います。

虫歯のでき方
 歯の磨き残しがあると虫歯菌が付着します。これを歯垢(プラーク)と言います。たくさんの菌がいる歯の表面についた粘り気のあるものを指しますが、その中でもミュータンス菌というものが糖分を栄養にして酸を排出し虫歯を作ります。「子どもの頃は虫歯ができたけれど、大人になってからはあまりできない」と思われている方もいると思いますが、虫歯が無いと思う一つの原因は痛みなどを感じないからです。虫歯菌は常にお口の中にいるので大人になったから虫歯にならないということはありません。それに加え子どもの頃に比べ甘いものを食べなくなったといっても、炭水化物や果物にはたくさんの糖が入っているので、お口の中を清潔にできないと虫歯になります。

虫歯の予防方法
 方法は簡単です。お口の中の歯垢を常に取り除くことです。歯垢は歯磨きをした直後でも付着し始めます。簡単に言うと磨いても磨いても歯垢の付着を防ぐことは不可能です。しかし歯垢は付着してすぐに酸を出すわけではありません。付着した歯垢を長く放置しておくとその部分のエナメル質が溶けて虫歯になります。

毎日歯磨きをしているのになぜ虫歯ができるのか?
 簡単に説明すると磨き残しがあるからです。歯ブラシを使って毎日10回磨いても細かい部分に残った歯垢は取れません。歯には膨らんでいる部分や凹んでいる部分がたくさんあります。その磨き残しが原因で虫歯になりますので、磨きにくいところまで徹底して清潔にすることをお勧めします。そのためにはフロスやウォーターピックも使うと良いでしょう。他にもさまざまな口腔健康管理道具がありますが、正しく使えば歯ブラシ・フロスとウォーターピックで十分だと思います。

その他の予防方法
 
他にもさまざまな虫歯予防方法があります。下記に簡単にリストアップしておきます。
1. 年に2回の歯科検診やクリーニングを受診し、現在の状態を把握し磨き残しがあるかどうかをチェックしてもらう。
2. 可能であれば歯並びを矯正し、磨きづらい部分や物が詰まりやすい部分を無くす。
3. フッ素塗布をして歯を強化する。
4. 隙間ができている詰め物は早めに詰め直し、虫歯は早めに治す。

 このような習慣をつけられると虫歯に悩まされることはないと思います。

森田耕平(もりた・こうへい) D.D.S.

2005年のUC Berkeley大学卒業。2009年、ニューヨーク大学歯学部卒業。2010年からニューヨーク病院で研修を開始。口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラント治療について研究を重ねる。ICOI(International Congress of Oral Implantologists)、ITTI(International Team of Implantology)のメンバー。2012年クパチーノで開業。 

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