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インビザライン - 森田先生(歯科医)

2024.08.14

配信

インビザライン

 今回は、すでに一般的に知られているインビザライン(マウスピース矯正)についてお話しします。

従来の矯正治療方法
 一般的に知られている従来の矯正治療法はワイヤー矯正と呼ばれます。この治療方法では、歯の表面にブラケットという金属の突起物を固定し、その部分にワイヤーを通して歯を移動させます。長年用いられている矯正方法であり、現在でも大きく歯を移動させる場合には矯正医が好んで使用する治療方法です。

マウスピース矯正
 この矯正治療は、透明なマウスピースを使用して歯を移動させる方法です。歯の表面にアタッチメントという突起物をつける場合もありますが、白い詰め物と同じ材質でできているため、あまり目立ちません。マウスピース矯正で世界的に最も有名な会社がインビザライン社です。

インビザラインのメリット
 インビザラインの最大のメリットは、治療期間中ほとんど目立たないことと、必要な時に取り外しができることだと思います。従来のワイヤー矯正は取り外しができず、治療期間中に目立つため、あまり治療を受けたくないという意見もありました。特に成人になってからの治療では、見た目が急に変わってしまうことから治療を躊躇する人が多くいました。その点で、目立たないインビザラインは非常に優れた治療方法です。また、治療前や治療中の歯の移動状況が簡単に確認できることも大きなメリットです。変化がデジタルで容易に見られるのは画期的であり、患者様もどの部分がどう変わったかを確認できるため、治療に対する意欲が高まることでしょう。インビザラインがこのような治療を可能にしたのは、同社の豊富な経験とリソースによるものです。他のブランドでも似たような治療を提供しているところもありますが、インビザライン社ほどの経験やリソースは持っていないでしょう。

デメリット
 多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。ひとつは、すべてのケースがインビザラインで治療可能でないことです。状態によってはワイヤー矯正法でしか対応できないケースや、手術が必要なケースもあります。詳しくは歯科医に相談するのが良いでしょう。


森田耕平(もりた・こうへい) D.D.S.

2005年のUC Berkeley大学卒業。2009年、ニューヨーク大学歯学部卒業。2010年からニューヨーク病院で研修を開始。口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラント治療について研究を重ねる。ICOI(International Congress of Oral Implantologists)、ITTI(International Team of Implantology)のメンバー。2012年クパチーノで開業。 

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