2025年度に向けて

　新年あけましておめでとうございます。この冬は例年に比べ雨の降る回数が増え、典型的なカリフォルニアの冬を感じます。今回は、昨年1年を振り返って感じたことなどを簡単にお話したいと思います。

定期検診の重要性

　歯科医院に行き歯科医のチェックとクリーニングを受けることが一番重要だと思います。何か症状が起こってからでは、困ることが多々あります。痛みに耐えて食事をする、治療のために歯科医院に足を運び時間を要する、費用がかさむ、などです。何も痛みなどの症状がなくても、歯科医院で定期的にチェックとクリーニングを行うことが本当に理想的な予防なのです。この予防は3種類に分かれます。

クリーニング

　毎日歯磨きしていても、歯垢は溜まります。その歯垢が原因で虫歯が出来たり、歯周病になります。歯科医院でのクリーニングは、毎日歯磨きをしていても行き届かないところまで行いますので、ぜひ定期的に行うことをお勧めします。

レントゲン

　目視検診では見えない部分を確認するためにレントゲン撮影を行います。定期的に歯科医院で撮影しましょう。

検診

　歯科医の検診では、磨き残し部分や虫歯になりやすい部分などを指摘してもらえます。また、歯科医に直接お口の中の悩みや質問ができる良い機会です。

アメリカの歯科保険

　日本の歯科保険は、国（国民健康保険）や、お勤め先（社会保険）からの補助があると思いますが、アメリカの歯科保険は、それぞれがご加入の歯科保険会社からのお支払いとなります。ご加入の歯科保険会社の規則がございますので、ご加入後にしっかりと内容を把握しましょう。毎年使える保険金額を把握して、上手に歯科保険をご利用されることをお勧めします。

ホームケア

　患者様に一番理解していただきたいのは、予防歯科です。体に良い食事をし、適度な運動をして、歯の手入れを怠らないことは、健康の維持と病気の予防になります。フロスで大まかな汚れを取りのぞき、一日2回は必ず歯を磨く。寝る前の歯磨きは必須です。ウォーターピックを使用すると、水圧で汚れを飛ばし、口腔内をきれいに管理することができるので、お勧めしています。

　今年もまた、皆さまにコラムをお届けさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

森田耕平（もりた・こうへい）　D.D.S.

2005年のUC Berkeley大学卒業。2009年、ニューヨーク大学歯学部卒業。2010年からニューヨーク病院で研修を開始。口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラント治療について研究を重ねる。ICOI（International Congress of Oral Implantologists）、ITTI（International Team of Implantology）のメンバー。2012年クパチーノで開業。