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帯状疱疹(たいじょうほうしん)-紀平先生

2022.02.24

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帯状疱疹(たいじょうほうしん) -紀平先生

帯状疱疹(Shingles, Herpes Zoster)という痛い「水ぶくれ」について聞かれたことはありますか。2006年からアメリカでは、「Shingles Shot」として知られるZostavaxという予防接種が承認され、さらに2017年には、Shingrixが承認されました。Zostavaxは生ワクチンで、Shingrixは不活化ワクチンです。予防効果はShingrixの方がはるかに高く、今では帯状疱疹のワクチンといえばShingrixです。

帯状疱疹はヘルペス属に属するウイルスで、水ぼうそうに感染後、それ自体は終生免疫を得るのですが、そのウイルスが神経節に潜伏します。ストレスや心労、老齢、抗がん剤治療、日光等の刺激などにより免疫力が低下すると、ウイルスが再活性化し発症するものです。

知覚神経の走行に沿って赤い発疹と小水疱が出現し、強い神経痛様の痛みを伴います。必ず体の片側だけです。前兆として違和感やぴりぴりした痛みを感じることがあり、その後発疹が発現します。高齢者だけではなく結構若い年代で、「虫刺され」を理由として受診される方がいます。

私の経験では、若いところで9歳の子どもの体に、また15歳の子どもの顔の片側で、目を含めた額に発症した症例があります。神経の走行に従って下肢や腕に起こったケースもあります。その症状から帯状疱疹に間違いないのですが、発疹が出なかったケースもあります。

診断は典型的な症例では、実際の発疹を見る前に話を聞くだけで診断ができます。初期の抗ウイルス剤が有効ですが、抗ウイルス剤は、一般の方が期待するようには効きません。症状が緩和され、罹病期間が短くなるだけです。私の場合は、その薬があまり効かないことを強調します。さもなくば、その薬が効かないことで、診断が疑われたり、救急病院や他の医院にかかる患者さんが出るからです。それぐらいしか薬は効かないということです。

また、帯状疱疹後の神経痛で、発疹が治癒した後も何カ月もその神経の痛みに悩まされることがあります。抗ウイルス剤は早期に服用を開始する必要がありますが、たとえタイミングを逸しても、この帯状疱疹後の神経痛を防ぐため、また罹病期間を短くすることを期待して投与します。

現在、アメリカでは前記のようにShingrixという予防注射が承認され、高齢者を中心に勧められています。非常に高価なワクチンで、ちまたでは勧められてはいるものの、意外にも保険の方は必ずしもそれに従って支払われないことが多いので注意が必要です。

体の片側の痛みを伴う発疹、水ぶくれができたらそれはかなりの確率で帯状疱疹です。なるべく早く受診されることが大事です。


40 N. San Mateo Dr, San Mateo, CA 94401

https://www.nihon-bayclinic.com

650-558-0337

ホームドクターとして全科(内科、小児科、外科、婦人科、皮膚科、耳鼻科等)、 健康診断・人間ドック、理学療法を担当。

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