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不安の強いこども -柏先生(小児科医)

2022.01.22

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不安の強いこども -柏先生

コロナ時代になってから、暗雲が立ち込めるように社会に漠然とした不安が漂っています。子どものうつや不安症が増えていることからわかるように、大人や社会の不安は子どもに伝わりますし、環境の不確実さにより不安が強くなっているお子さんも多いです。今回は子どもの不安についてお話しします。

まず、子どもは「〇〇がこわい、心配」などといつも正確に感情を表現してくれるわけではありません。幼少期では、不安から叫んだりかんしゃくを起こしたりすることもあります。小学生やティーンは、過食や不眠、原因不明の体の不調として現れたり、イライラ、反抗、怒りとなって現れることもありますし、親に何も言わないで密かに不安を感じていることも多いです。このように、一見困った行動も、子どもの感じている不安によることがあります。不安が強い傾向があるお子さんは、小さい頃から自分の感情を言葉で表せるようにサポートしてあげるのも良いでしょう。

子どもの不安に対する親のNG行動は、不安を正当化、助長してしまうことです。先回りして子どもの不安材料を取り除きたくなりますが、多少「可愛い子には旅をさせる」ことも大事です。不安というのは恐怖の経験が過ぎさるとおさまり、一度経験した不安は次回への力になります。例えば、注射に不安を感じる子どもは多いですが、打ち終わるとケロッとしてしまう子どもがほとんどです。シャイな子でも新しいことに挑戦したい気持ちは必ずあります。それを「本当に大丈夫?」とは言わず、「前もこんなことができたし、今度もできるよ」とサポートしてあげましょう。そして、何かにチャレンジできたらすかさず褒め、次回にその成功体験を思い出させてあげましょう。

もう一つNG行動は、叱ってしまうことです。「大丈夫だって言ってるでしょ!」と発破をかけたくなることもあると思いますが、叱ったり突き放したりするのは逆効果だということは知っておきましょう。そのためにも、不安を引き起こす状況を知り、気持ちや時間の余裕をもって生活できると良いですね。

不安症の子どもは、将来うつになる確率が高くなると言われています。日常生活に支障があるような場合は、時を待たずにカウンセリングなどを受けることはとても効果があります。子どもの年齢にあわせたリラクゼーションテクニックもあり、認知行動療法や親の対応トレーニングなども効果があると知られています。お子さんの様子が心配な時は医療機関にご相談ください。

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