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サル痘の現状 -浅尾先生

2022.08.26

配信

サル痘の現状

 サル痘は、1980年に根絶宣言の出された天然痘に類似します。当初はそれほど広まらないだろうとの予想でしたが、ついに世界保健機関が緊急事態を宣言しました。(8/12時点の状況です)

 サル痘に接する機会に乏しい現在の医者にとっては、症状がまれなものだったため、診断が遅れることが多々あるようです。メディアで取り上げられていた感染者の例を紹介します。

 重症に至ったカリフォルニア在住のある男性には、最初インフルエンザのような症状が出たといいます。しかし発疹が出始めてからの数、痛みの進行が早く、失明の恐れのあるほど目の近くまで広がり、最後に救急医療室から大きな医療機関に回されるまでの間、かかりつけ医、皮膚科など、さまざまな医師や看護師に相談しましたがサル痘とは分かりませんでした。

 また、比較的軽症だったロサンゼルス在住の男性は、サル痘感染の知識があったため、にきび様の発疹を見つけてすぐに医療機関を訪れ組織検査を受けました。数日後にサル痘の診断が出た頃には、発疹がどんどん大きくなり耐えられないほどの痛みを発症し、痛み止めの処方でやっと眠れるようになり、治癒に3週間かかったそうです。

 CDCによると現時点で、サル痘の特効薬はないようで、類似する症状の天然痘のワクチン接種と抗ウイルス薬で予防と治療を行っていますが、アメリカでの2種類のワクチンには数不足、適用制約があるのが現状です。飛沫(ひまつ)感染の可能性もあり、ワクチン接種後も、予防の必要はあるとのことです。

 日本でも抗ウイルス薬の特定臨床研究が実施されています。一方で天然痘に対処した漢方薬が見直されています。予防~潜伏期には体表面と免疫力強化のため、発病初期には、寒気・発汗の有無、熱感、喉の痛みに、そして発疹期には水疱(すいほう)、膿疱(のうほう)、上半身の発疹、陰部など下半身の発疹にそれぞれ対応したものがあります。漢方薬が症状を抑えて重症化を防ぐための一役になると思います。

浅尾明美 L.Ac., DOM(あさお・あけみ)
人間の身体を自然との融合の元に考えるホリスティックな東洋医学に魅かれて、米国家試験、カリフォルニア州のライセンスを取得後、エルカミノ病院にてAsao Acupunctureを始める。皆さんがもっと自己の身体に関心を持ち、向き合える生活指導に意欲的。ご家庭に、ご旅行に漢方常備薬も用意している。

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