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自分は乳がんになりやすい?リスク因子を知っておく

2021.10.14

配信

2005年にニューヨークの日本人女性によって設立された米国認定非営利団体「BCネットワーク」は、乳がんの早期発見啓発や最新治療情報を日本語で広く発信している。毎年日米の都市でイベントを開催し、2019年にはベイエリア支部を発足。今年は10月23日土曜に、インターネットライブ配信による講演会を行う。(※1)


放射線科診断の専門医に訊く  

BCネットワークは10月23日、オンラインでの「乳がん早期発見啓発セミナー」を行います。セミナーに先駆け、講演を行うカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の村上和香奈医師にお話を伺いました。村上医師はX線やCT、MRI、PETといった画像から病気を診断する放射線科診断専門医。中でも、乳腺画像を専門として日々研究に従事されています。

 まずはプライマリーケア医へ

相談村上医師によれば、米国では40歳以上に毎年のマンモグラフィー、日本では40歳以上に2年に1回の問診及びマンモグラフィーの受診が推奨されています(※2)。米国で検診を受けるには、まずプライマリーケア医に相談します。既にかかりつけの産婦人科医がいる場合は、そちらでも乳がん検診に応じてくれることが多いようです。いずれも、触診に加えて患者さん個人のリスクを評価してくれます。もしハイリスクである可能性があれば、腫瘍内科医もしくは大きなメディカルセンターであればハイリスク外来に紹介されます。また、しこりや分泌物などといった症状があった場合(図1、表1参照)も、まずはプライマリーケア医に相談しましょう。


 ハイリスクとなる要因  

具体的に乳がん発症リスクとされる要因は、3つのカテゴリーに分けられるそう。乳がん、卵巣がん、男性乳がんの家族歴があるか、乳がん関連遺伝子を持っているかといった「遺伝素因」、病理検査でわかる組織の異変や胸部の放射線治療歴などの「病理組織学的素因」、そして「個人素因」。個人素因でまず挙げられるのは年齢や初経・閉経年齢、経産の有無、初産の年齢など。「乳がんは女性ホルモンであるエストロゲンの過剰分泌によって成長します。初経が11歳以下、閉経が55歳以降の場合リスクが上がると言われています。また出産や授乳を経験しない女性も長期にわたって乳腺がエストロゲンにさらされることになり、乳がんリスクの一因となります」と村上医師。そのほか、BMIの値(肥満)や飲酒歴、運動の有無、ホルモン代替療法の治療歴もリスク因子になるそう。また、マンモグラフィーで乳房が濃厚に写る「デンスブレスト(高濃度乳房)」も、リスク因子とされます。米国では、このような様々なリスク因子から生涯リスクについての評価を行い、ハイリスクの患者さん(生涯乳がん発症リスクが20%以上)への画像スクリーニング(未発症者対象)や画像サーベイランス(既発症者対象)は、加入している保険でカバーされることがほとんどだそうです。

  

村上医師は「このように乳がんのリスクは多岐にわたることから、列挙されたリスク因子を包括的に考えることが必要です」とした上で、「これからの検診は個別のリスクレベルに応じた『個別化検診』へと変化しつつあります」と説明してくれました。そして「現時点で、比較的リスクが高いように思われる方は、一度プライマリーケア医にご相談され、リスク評価をしてもらいましょう。まずは自分の胸がどの程度のリスクがあるかを知り、そしてそのリスクレベルに応じた検診内容を医師と相談していくとよいでしょう」とアドバイスしてくれました。

BCネットワーク
【ウェブサイト】http://bcnetwork.org
【Eメール】info@bcnetwork.org
【イベント概要】※詳細はウェブサイトを参照


村上 和香奈(むらかみ・わかな)放射線科医

2010年防衛医科大学校卒、放射線科診断専門医、核医学専門医、検診マンモグラフィ読影認定医、及び産業医。昭和大学特別研究生、相良病院特別研究員として乳腺放射線科の分野において臨床研究に従事。2019年11月よりUCLAに留学中。

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